1949-03-24 第5回国会 衆議院 経済安定委員会 第2号
終戰以來今日までの日本経済の内部的な諸矛盾は、國内のインフレーションの進行と自由な國際的経済交流の遮断とによつて、おおい隠されていた。今やわれわれは本資的な問題の所在を明らにかして、その解決に努力しなければならない段階にあるというのが「はしがき」でございます。 経済安定へのきざしといたしまして生産水準の上昇、これが二ページと三ページにまたがつておりますが、ここに表がございます。
終戰以來今日までの日本経済の内部的な諸矛盾は、國内のインフレーションの進行と自由な國際的経済交流の遮断とによつて、おおい隠されていた。今やわれわれは本資的な問題の所在を明らにかして、その解決に努力しなければならない段階にあるというのが「はしがき」でございます。 経済安定へのきざしといたしまして生産水準の上昇、これが二ページと三ページにまたがつておりますが、ここに表がございます。
経済安定本部の新政策として、標準爲替レートを創定して、國際的経済の観点から、來年四月を期して全面的物價改訂を実施し、同時に賃金安定策を断行して、物價と賃金の同時安定をはかると傳えられておるのでありますが、中小企業家は、その成行きを心配しておりますので、その構想の大体でもよいから承つておきたいと思うのであります。 これはなかなか困難な問題であると思います。
かようにして日本経済が信用を博するようになりまするならば、國際的経済の関連もよくなつて來るのであります。寺尾君の申されましたその関連性を充実するための用意を今日なしつつあるのである。國民経済をよくするための用意を今日なしつつあるのである。この点を十分に御了承賜りたいと存じまして、極く簡單でありまするが、以上所信を申上げる次第であります。(拍手) 〔國務大臣和田博雄君登壇〕
このためには、國際的経済の基準、いわゆる國際経済の規模を前提としなければならないのでございます。すなわち、輸出先であるところの諸外國の経済的基準、規模、すなわち生産規模に対するわが國の生産規模がもしも下まわつている場合におきましては、当然に生産コストが上まわつてまいる結果となるのであります。